用語集

温度調節計、温度指示計等の温度警報について3(待機動作付上限偏差警報、待機動作付下限偏差警報、待機動作付上下限偏差警報)

<待機動作付上限偏差警報 >

 待機動作付上限偏差警報機能の説明をする前に、待機動作について簡単に説明します。
待機動作とは、電源投入時に、測定温度(測定値またはPV)が警報範囲にあっても警報を出さずに待機する動作を言います。また、偏差警報においては、主たる温度目標設定値(以下、主設定値またはSV)の変更により警報範囲に入った場合も待機動作は有効となります。
上記を踏まえて、待機動作付上限偏差警報を説明すると下記のようになります。
電源投入時に測定値が警報範囲外であれば、待機動作は働きませんので、通常の上限偏差警報と同様の動作をします。

●電源投入時、測定値が警報範囲外の場合待機動作は働きません。

●電源投入時、測定値が警報範囲内の場合待機動作が有効となり警報出力されません。

●その後、警報範囲を出ると待機動作は解除されます。

●その後、何らかの異常で温度が上昇すると警報状態となります。

<待機動作付下限偏差警報 >

●電源投入時、測定値が警報範囲内の場合待機動作が働き警報は出力されません。

●その後、温度が上昇し測定値が警報範囲外へ出た場合待機動作は解除されます。

●その後、何らかの異常で温度が下がると警報状態となります。

<待機動作付上下限偏差警報>

●電源投入時に測定値が警報範囲外であれば、待機動作は働きませんので、通常の下限偏差警報と同様の動作をします。

●その後、温度が上昇し測定値が警報範囲外へ出た場合待機動作は解除されます。

●主設定を変更し測定値が警報範囲に入った場合再び待機動作が働き待機状態になります。

●その後、温度が上昇し測定値が警報範囲外へ出た場合待機動作は解除されます。