用語集

調節計の各種機能用語について

・ユニバーサル入力
 信号入力を複数の中から任意に選べる機能です。各種の熱電対や白金測温抵抗体、電圧、電流信号から使用目的に併せてユーザーサイドにて、信号入力を設定できます。

・PVバイアス機能
 実際の測定値に設定した値分を加算(または減算)する機能です。
  調節計の表示値=実際の測定値+PVバイアスの設定値

・マルチメモリエリア機能
 複数の設定値,PID定数,警報設定値等々(項目は、機種により異なります)の運転条件を予め登録する機能です。
 あらかじめ設定が可能なので、運転条件の切り換えがスムーズに行えます。また、外部接点入力機能により切り換え可能な機種(SR Mini,SR Mini HG,REX-F900,REX-F700等)もあります。

・警報機能
 測定値(PV)または偏差が警報設定値に達すると警報状態とする機能です。
 装置の危険信号や安全装置を動作などに利用されています。


・警報待機動作
 電源投入時に入力値が警報範囲にある場合、警報範囲でるまで警報機能を無効にする機能です。(電源投入時の警報状態を出力させない機能。温度では、下限警報などに用いられることが多い。)


・励磁警報
 警報用の内部リレーの動作原理は、通常、電磁石の原理を用いています。
 励磁警報は、リレー内部の電磁石に電流を流している状態を警報とする方法です。
 弊社では、励磁,非励磁を特に記載していないリレー接点出力の警報は、「励磁警報」を指します。


・非励磁警報
 警報用の内部リレーの動作原理は、通常、電磁石の原理を用いています。
 非励磁警報は、リレー内部の電磁石に電流を流していない状態を警報とする方法です。


・リモート設定機能(外部設定機能)
 外部のアナログ信号により調節計の主設定値を設定する機能です。

・ヒータ断線警報機能
 時間比例出力の制御出力と同期して負荷(負荷)電流を監視する事により、負荷(ヒータ)の断線を知らせる機能です。
 負荷電流を検知するため専用のCT(Current Transformer:CTL-6-P-Nなど)を使用します。

・ループ断線警報機能
 制御出力が0%または100%に達した時点から設定時間ごとに測定値の変化量を見て、ヒータ断線、センサ断線などを検出します。隣接する制御ループからの影響を除去するために、LBAデットバンド(測定値の変化量を検出しない不感帯)を設定することができます。

・アナログ出力機能(計測出力機能)
 信号入力(PV)や設定値(SV),操作出力(MV)などをアナログ信号にて出力する機能を言います。

・デジタルフィルタ機能
 デジタルフィルタは、測定値(PV)のノイズによる変動を低減させるために用意されたソフトウエアのフィルタです。
 このフィルタの時定数を制御対象の特性とそのノイズレベルにあわせて適宜設定することによって、入力ノイズの影響を押さえることができます。
 ただし、時定数が小さすぎると、フィルタとしての効果が得られないことがあります。また、時定数が大きすぎても、入力の応答が悪くなります。

・バランスレス・バンプレス
 あるひとつのモードから別のモードへ切り換えを行う際、切り換える前と後でレベルが異なる事があります。
 このような時に自動的にレベル合わせをする機能をバランスレス・バンプレスと言います。
 制御モードの切り換えに伴う出力変化の突変を抑制するのが「出力のバランスレス・バンプレス」と呼ばれ、設定モードの切り換えに伴う設定値の急変を抑制するのを「設定のバランスレス・バンプレス」と呼びます。

・出力リミッタ機能
 調節計の制御出力(操作量)の最大出力,最小出力を制限する機能を言います。