用語集

温度調節計などの、その他警報について(FAIL警報、ヒータ断線警報、制御ループ断線警報)

<FAIL警報>

 FAIL警報は、これまで解説してきた温度警報と異なり温度調節計(温調計)自身の機器異常を知らせるための警報機能です。

<ヒータ断線警報(HBA)>

 ヒータ断線警報(HBA)機能は、電流検出器(弊社の温度調節計(温調計)の場合は、CTL-6-P-N : 0~30A用,CTL-12-S56-10L-N : 0~100A用)を使用して負荷電流を調節計が検出し、その値が予め設定しておいた電流値より低くなった場合にヒータ断線と判断し警報出力します。さらに、調節計からOFF信号が出力されているにも関わらず電流検出器が負荷電流を検知した場合(リレーまたはSSRの短絡故障など)は、操作器故障と判断し警報出力します。
ヒータ断線警報機能は、ヒータ断線と操作器故障をリアルタイムに検知できます。

<制御ループ断線警報(LBA)>

 制御ループ断線警報(LBA)機能は、調節計のPID演算値が0%または、100%になった時点から設定時間ごとに測定値の変化量を監視し、ヒータ断線、センサ断線、操作器故障等を検出します。

・PID演算値が100%のとき
 LBA設定時間内に2℃以上温度が上昇しない場合、LBAは、ONになります。
・PID演算値が0%のとき
 LBA設定時間内に2℃以上温度が下降しない場合、LBAは、ONになります。

※いずれも正動作の場合は、逆になります。